研究内容の概要

当研究室では,数学的な理論にもとづいた符号理論や暗号理論をはじめ, 最新技術の脅威分析などの情報セキュリティ研究まで,様々なテーマの研究をすすめています.

最近の研究テーマ

暗号技術におけるゲーム理論の活用

意思決定の理論であるゲーム理論を暗号技術の設計に活用する研究です. ユーザが利己的だと,既存技術の安全性が保たれないかもしれません. また,攻撃者が合理的に攻撃を行うとき,これまで実現できなかった範囲の安全性を実現できるかもしれません. このように,ゲーム理論の視点で暗号技術をとらえることで,新しい技術の設計を目指します.

挿入と削除の訂正

誤り訂正では,通常,000111 を送ったときに 010101 を受けとる「誤り」を考えますが, 11000111 を受けとる「挿入」や,0001 を受けとる「削除」の訂正問題が最近注目されています. 挿入と削除は,DNA ストレージで発生する誤りのモデルとしても登場します. 通常の誤りは,挿入と削除が同時に起きた場合に対応するため,挿入・削除の訂正は,通常の誤り訂正の一般化です. この一般化されたモデルにおける誤り訂正能力の解明,効率的なアルゴリズムの設計を目指します.

符号 x 暗号 x 計算

誤り訂正の理論である符号理論は,おもに情報理論・組合せ論を基礎とします. 一方,暗号理論は,計算の理論を基礎として発展しています. これらの理論「掛け方」を変え,誤り訂正技術を,暗号技術・理論を使って構築したり, 耐量子計算性のある暗号技術の,計算理論的な問題を,誤り訂正符号を使ってつくること等を目指します.

AI のセキュリティ

様々な場面で利用されているAI ですが、AI そのものに対するセキュリティを研究します。 例えば、AI の利活用を通じてAI の海賊版を作る攻撃などが知られていますが、このような新しい攻撃とその対策を模索することで、AI が掲げる潜在的な脅威を明らかにします。

ブロックチェーン

ブロックチェーンはビットコインなど仮想通貨のみならず、プログラミング化されたプラットフォームを通じて様々な分散技術への応用が期待されています。 ブロックチェーンの応用技術の開発や、ブロックチェーンのプログラムの解析を通じて、安全安心な分散技術の開発を目指します。

セキュアなネットワーク制御

ネットワークを構築する際に偽りの情報を発信することで、攻撃者が設置した偽の機器に接続され、情報が窃取されることがありえます。 このような状況に対し、ネットワークの情報の正しさを保証することで、ネットワークそのものの信頼性を高める研究開発を行います。

研究室配属を考えている学生さんへ

当研究室の研究内容は,情報科学分野における基礎理論・基盤技術です.一般に数学的・論理的・形式的な議論が必要となるため,ちょっと見ただけではとっつき難いイメージを持たれることもあります.しかし,新しいコンピュータの限界や計算の本質を議論しようとするときには欠かすことのできない大変重要な研究です.また,学生時代に本質に迫る研究をすることは,将来社会に出て仕事をする上で貴重な財産になります.情報科学の本質に迫る研究に興味がありましたら,いつでも見学に来て下さい.

お問い合わせ先

fujiwara-lab-web@mm.ist.

ページのトップへ戻る